ポルトガルの世界遺産ガイド > コインブラ大学 -アルタとソフィア-

コインブラ大学 -アルタとソフィア-(世界遺産登録:2013年)

コインブラ大学は、ポルトガルで最も新しい世界遺産です。

コインブラ大学のある町・コインブラは、ポルトガルの中ではリスボン、ポルトに次ぐ第三の大都市で、大学を中心にした街の構造で、学生が多く住んでいます。

コインブラ大学は、ポルトガルでは最古の大学で、ヨーロッパ全体の中でも最古の大学の一つです。

この大学が設立されたのは、1290年のことです。

創設者ディンス1世は、大学を最初リスボンに設立しましたが、1308年にコインブラに移転しました。

それ以来、数世紀に渡り、大学機能はリスボンとコインブラを行ったり来たりしていましたが、1772年にコインブラに場所が定まりました。

13世紀までコインブラは地方都市の1つに過ぎませんでしたが、大学創設と共に町も発展していき、現在ではポルトガル屈指の大学都市になりました。

1911年にはリスボンに新たな大学が設立されましたが、実はそれまでは、ポルトガルではコインブラ大学が唯一の大学でした。

学校敷地内には修道院や教会などの宗教施設もあり、建物の造りも大変立派です。

一番大きな見どころは、「ポルトガル・バロック建築の傑作」といわれるジョアニア図書館です。

この図書館には30万冊の貴重な蔵書があり、現在も貸出を行っています。

大学内も随所に建築学的に美しいものが幾つもあり、そこにはポルトガルの学問の歴史を体感できる素晴らしい世界が待っています。